多子世帯の大学無償化の条件は?子ども3人でも全員は無償にならない理由

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多子世帯の大学無償化の条件

こんにちは、ふくパパです。東京の郊外で、妻と男の子3人、ダックスフンドと暮らしています。

「子どもが3人いれば、大学はタダになる」。ニュースやSNSで話題になったとき、わが家も最初はそう思っていました。

でも実際は、子ども3人でも、全員が無償になるとは限りません。 対象になるのは、扶養している子どもが3人以上いる間だけです。上の子が就職して扶養から外れると、下の子は対象から外れます。年の差によっては、末っ子はほとんど対象になりません。

この記事でわかること

  • 多子世帯の大学無償化の条件と、支援の金額
  • 第一子が就職したら、下の子はいつまで対象になるか
  • 子どもの年の差で、受けられる年数と金額がどう変わるか(試算)
  • 成績の条件と、申し込みの時期

制度の内容は、2026年10月時点の文部科学省の資料をもとにしています。

目次

わが家の条件は?

項目わが家の場合
子ども男の子3人(2〜3歳差)
大学3人とも、行かせたいと考えている
教育費の備えNISAでこつこつ資産運用
住まい東京都の多摩西部

多子世帯の大学無償化とは?

扶養している子どもが3人以上いる家庭の学生を対象に、大学などの授業料と入学金を、国が決めた上限まで減らす制度です。2025年度に始まりました。

項目内容(2026年10月時点)
対象扶養している子どもが3人以上いる世帯の学生
所得制限なし
対象の学校国の要件を満たした大学・短期大学・高等専門学校(4・5年生)・専門学校
支援のしかたお金が振り込まれるのではなく、学校の授業料と入学金が減額される
申し込み学校を通じて、日本学生支援機構(JASSO)に申し込む

大学院は対象外です。また、対象の学校かどうかは、文部科学省の「確認大学等」の一覧で調べられます。

出典:多子世帯の大学等授業料・入学金の無償化について(文部科学省)

支援の金額はいくら?

上限は、学校の種類と、国公立か私立かで決まっています。

学校国公立:入学金国公立:授業料(年)私立:入学金私立:授業料(年)
大学28万円54万円26万円70万円
短期大学17万円39万円25万円62万円
高等専門学校8万円23万円13万円70万円
専門学校7万円17万円16万円59万円

私立大学なら、4年間で最大306万円(授業料70万円×4年+入学金26万円)です。ただし、学費が上限より高い場合、上限を超えた分は自分で払います。私立の理系や医療系などは、上限を超えることも多いので注意が必要です。

出典:多子世帯への授業料等無償化に係るFAQ(文部科学省)

「多子世帯」の条件は?

扶養している子どもが3人以上いる世帯です。ここでの「扶養」は、住民税の申告で扶養の人数に数えられている子どものことです。

注意したいのは、子どもの「人数」ではなく、「扶養している人数」で数えることです。

子どもの状況扶養する子に数えるか
高校生以下数える
大学生・専門学校生数える(収入が一定以下なら)
大学院生数える(扶養されていれば)。ただし大学院生本人は支援の対象外
就職して扶養から外れた子数えない
アルバイトの収入が一定を超えた子数えない

アルバイトの収入の目安は、2026年10月〜2027年9月の判定では、19歳以上23歳未満の学生で、年収(給与収入)160万円以下です(2025年1〜12月の収入で判定)。年齢によって金額が違うので、くわしくは文部科学省のFAQで確認してください。

子ども3人なら、全員が無償になる?

全員が無償になるとは限りません。 対象になるのは、3人以上を同時に扶養している間だけです。

文部科学省のFAQの例を、表にまとめました。

家族の状況支援の対象
第1子が大学生、第2・3子が高校生以下第1子が対象
第1・2子が大学生、第3子が高校生以下第1子・第2子の2人とも対象
第1子が大学院生(扶養)、第2・3子が大学生以下大学生の子が対象(第1子は大学院なので対象外)
第1子が社会人(扶養から外れた)、第2・3子が大学生以下対象外(扶養する子が2人になるため)

わが家も、最初は「3人とも大学に行けば全員タダ」だと思っていました。まわりにも、同じように勘違いしている人がいました。

第一子が就職したら、下の子はいつまで対象?

第一子が3月に卒業して4月に就職しても、すぐには対象から外れません。

扶養している子どもの人数は、毎年10月に、前の年の12月31日時点の情報で確かめるためです。文部科学省のFAQでは、2026年3月に第1子が卒業した場合、第2子以下は2027年9月まで対象になり得る、と説明されています。

つまり、第一子が卒業してから、だいたい1年半は、下の子も対象になる計算です。

年の差で、受けられる年数はどう変わる?

ここが、子どもが3人いる家庭にとって一番大事なところです。年の差で、下の子が受けられる年数が大きく変わります。

全員が私立大学に、浪人も留年もせず4年で進み、第1子が卒業後すぐに就職して扶養から外れる、という前提で試算しました。

年の差第1子第2子第3子支援で減る学費(3人の合計)
1歳差ずつ4年(306万円)4年(306万円)3年半(271万円)883万円
2歳差ずつ4年(306万円)3年半(271万円)1年半(131万円)708万円
3歳差ずつ4年(306万円)2年半(201万円)対象外(0円)507万円
4歳差ずつ4年(306万円)1年半(131万円)対象外(0円)437万円
多子世帯の大学無償化で、子どもの年の差(2歳差・3歳差)によって支援を受けられる期間が変わることを示した図

※授業料は年70万円で、半年分は35万円として計算。入学金26万円は、入学のときに対象になっている場合に入れています。実際の減額は、学校の学期ごとの決まりによって変わります。

3人が全員4年ずつ受けられたら918万円ですが、実際はそうなりません。図のように、2歳差ずつと3歳差ずつで比べると、支援で減る学費は708万円と507万円で、約200万円の差があります。年の差が1歳開くだけで、第2子は1年、第3子は1年半、支援を受けられる期間が短くなるためです。年の差が開くほど、下の子が受けられる年数は短くなります。

わが家の3兄弟は2〜3歳差なので、この試算でいくと、三男はほとんど対象にならない見込みです。それでも、長男と次男の分だけでも、家計にとっては大きな助けになります。

年数が変わるケース

  • 第1子が大学院に進む:扶養されたままなら、扶養する子は3人のままなので、下の子が対象になる期間が延びます
  • 浪人や留年がある:浪人すると、入学が遅れる分、上の子と重なる期間が変わります。また、修業年限で卒業できないことが決まると、支援の対象外になります
  • 制度が変わる:今の制度での試算です。毎年、最新の情報を確認してください

成績の条件はある?

あります。所得制限はありませんが、学ぶ意欲と成績の条件があります。

時期条件の例
申し込むとき(高校3年生)高校の評定平均が3.5以上。3.5未満でも、レポートや面談で学ぶ意欲が確認できればよい
大学に入ってから毎年、成績と出席を確認する。GPAが学部で下位4分の1、単位が標準の7割以下、出席率が8割以下などで「警告」。警告が続いたり、単位が標準の6割以下だったりすると「打ち切り」

大学に入ってからも、成績を保つ必要があります。「入れば終わり」ではない点は、子どもにも伝えておきたいところです。

申し込みはいつ・どうやって?

申し込みの方法は2つです。どちらも、学校を通じて日本学生支援機構に申し込みます。

方法時期申し込み先
予約採用高校3年生の4月下旬から高校で書類を受け取る
在学採用大学などに入ってから(春は4月から、秋は9月から)大学などの奨学金の窓口

申し込みは、日本学生支援機構のサイト「スカラネット」で入力し、マイナンバーを登録します。マイナンバーカードなど、マイナンバーが分かるものを用意しておきましょう。

締め切りは学校ごとに決まっているので、早めに学校の案内を確認してください。

3人の親として、この制度をどう思う?

正直に書くと、少し複雑な気持ちです。

3人を扶養している間だけ、お金がかかるわけではありません。3人を育て上げるまでにかかるお金は、子どもが1人や2人の家庭より、ずっと多くなります。「3人同時に扶養している間だけ」という条件は、多子世帯ではない家庭への配慮なのかな、と感じました。

それでも、1人目の4年間だけでも、私立大学なら最大306万円です。わが家にとっては、ありがたい制度だと思っています。

無償化だけに頼らない、教育費の備え

この制度だけで、3人分の大学の費用がまかなえるわけではありません。上限を超える学費や、下宿する場合の生活費もかかります。

わが家は、NISAでこつこつ資産運用をしています。貯金もしたいのですが、今は習い事などでお金がかかっていて、なかなか難しいのが本音です。

中学・高校・大学と上がるにつれて、教育費は増えていくと聞きます。わが家も、この制度で受けられる分をふまえて、しっかり計算しておこうと思っています。

東京都に住んでいる家庭なら、018サポート(0〜18歳に月5,000円)も、教育費の備えの一つになります。(→ 018サポートの支給日と申請方法)

よくある質問

多子世帯の大学無償化に所得制限はありますか?

ありません。扶養している子どもが3人以上いれば、世帯の収入に関係なく対象です(2026年10月時点)。ただし、資産(現金・預貯金・有価証券)が3億円以上ある場合は対象外です。

専門学校も対象になりますか?

国の要件を満たした専門学校なら対象です。上限は、国公立で入学金7万円・授業料年17万円、私立で入学金16万円・授業料年59万円です。

大学院は対象になりますか?

大学院生は支援の対象外です。ただし、扶養されている大学院生は「扶養する子」の人数に数えられるので、下のきょうだいが対象になる期間が延びることがあります。

第3子だけでも対象になりますか?

対象になるのは、扶養する子が3人以上いる間に、大学などに通っている子です。第3子が大学に入るときに、上の子が就職して扶養から外れていれば、第3子は対象になりません。年の差によって変わるので、上の試算の表を参考にしてください。

まとめ:子ども3人でも「全員タダ」ではない。年の差で計算しておこう

多子世帯の大学無償化は、所得制限なく、私立大学なら授業料が年70万円まで減額される、大きな制度です。

ただし、対象になるのは扶養している子どもが3人以上いる間だけです。第一子が就職すると、だいたい1年半後に、下の子も対象から外れます。年の差によっては、末っ子はほとんど対象になりません。

わが家も、最初は「全員タダ」だと思っていました。子どもの年の差で、何年分受けられそうかを、一度計算しておくことをおすすめします。

多子世帯の大学無償化の条件

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この記事を書いた人

東京の多摩西部で、妻と男の子3人、ダックスフンドと暮らす会社員です。2019年に建売の一戸建てを買いました。東京都の子育て支援、通勤の工夫、家とお金のことを、実体験と数字で書いています。

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